ひとことで言うと
In One Line9月の利上げの前から、全米12の地区連銀のうち「公定歩合を上げて」と求める連銀が2行、4行、7行と増えていたことが分かりました。
公定歩合(プライマリー・クレジット金利)は、FRBが銀行にお金を貸すときの金利です。各地の連銀が「この金利にしたい」と申し出て、FRBの理事会が認めるしくみです。議事要旨によると、8月17日と9月9日の会合では3.75%のまま据え置き、9月16日の会合で4%への引き上げを決めました。新しい金利は9月17日から使われています。

引き上げを求めた連銀
9月16日の会合時点。
全部で12行。
公定歩合
9月17日から。
前は3.75%。
会合の数
8月17日・9月9日・
9月16日。
会合ごとの流れ
Timeline8月17日の会合で引き上げを求めたのは、カンザスシティとクリーブランドの2行でした。9月9日にはシカゴとミネアポリスが加わって4行に。9月16日の会合は、政策金利を決めるFOMC(米連邦公開市場委員会)と合同で開かれ、リッチモンド、アトランタ、ダラスなどが加わって7行になりました。

| 会合(2026年) | 引き上げを求めた連銀 | 理事会の決定 |
|---|---|---|
| 8月17日 | 2行 | 3.75%で据え置き |
| 9月9日 | 4行 | 3.75%で据え置き |
| 9月16日 | 7行 | 4%へ引き上げ |
※出典:FRB「Minutes of the Board’s discount rate meetings on August 17, September 9, and September 16, 2026」。残りの5行(ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、セントルイス、サンフランシスコ)も、のちに9月17日から4%とすることが認められています。
用語カード
公定歩合
中央銀行が銀行にお金を貸すときの金利。米国ではプライマリー・クレジット金利とも呼ぶ。
地区連銀
米国の12の地域にある連邦準備銀行。各地の景気を調べ、金利の希望を出す。
FOMC
米連邦公開市場委員会。政策金利(FF金利)の目標を決める会議。
議事要旨
会議で何が話されたかをまとめた文書。少し時間をおいて公表される。
3つの金利が上がった
Rates9月16日の会合では、FOMCが政策金利(FF金利)の目標を0.25ポイント上げて3.75〜4%にしました。あわせて、銀行がFRBに預けるお金につく金利(準備預金の金利)も3.65%から3.9%に上がりました。

議事要旨には、各地の連銀が見た景気のようすも書かれています。景気はおおむね安定し、働き手の数は足りていて、賃金の伸びは緩やかとの見方でした。一方で、AIやデータセンターの仕事では人手が集めにくく賃金が高いこと、原油や燃料、関税、医療費などで仕入れのコストが上がっていることも挙げられています。

FXをする人の見どころ
For Traders米国の金利は、ドル円などドルがからむ通貨ペアの値動きと、スワップポイントに関係します。今回の議事要旨は、すでに決まった9月の利上げまでの話し合いの記録です。次に注目される米国の数字は、10月14日21時30分(日本時間)発表予定の米国CPI(消費者物価指数)です。発表の前後は値動きが大きくなり、スプレッドが広がることもあります。
よくある質問
FAQいつ公表されましたか?
米国時間の2026年10月13日午後2時(日本時間14日午前3時)に、FRBが公表しました。
公定歩合と政策金利は同じですか?
違います。公定歩合はFRBの理事会が決める銀行への貸出金利で、政策金利(FF金利)の目標はFOMCが決めます。
いまの公定歩合はいくつですか?
9月17日から4%です。
あわせて読む
Related※FRB(米連邦準備制度理事会)が2026年10月13日(米国時間)に公表した議事要旨によります。
出典:FRB「Minutes of the Board’s discount rate meetings on August 17, September 2, and September 15, 2026」(2026年10月13日)/同・議事要旨PDF(2026年10月13日)。
