ひとことで言うと
In One Lineアメリカの工場・鉱山・発電所が9月に作ったものの量が、前の月より0.7%増えました。
8月は+0.1%(最初の発表の+0.0%から改定)だったので、9月は4月(+0.8%)以来の大きな伸びです。1年前と比べると2.2%多く、7〜9月の3か月では年率2.8%のペースで増えました。

鉱工業生産
9月・前月比。
8月は+0.1%。
電気・ガス
9月・前月比。
いちばん伸びた。
設備稼働率
長い目の平均より
2.5ポイント低い。
鉱工業生産とは
What It Is鉱工業生産は、製造業・鉱業・電気とガスの3つの分野で、どれだけモノやエネルギーを作ったかを表す数字です。FRBが毎月まとめていて、2017年の平均を100とした指数で表します。9月は104.0でした。
用語カード
鉱工業生産
工場・鉱山・発電所などが作ったものの量。景気の強さを見る目安の1つ。
前月比
前の月と比べて何%増えたか、減ったか。
設備稼働率
工場などが持っている生産の力のうち、実際に使っている割合。
季節調整
季節ごとのいつもの増え減りをならして、比べやすくすること。
年率
3か月の伸びが1年続いたら何%になるか、に直した数字。
月ごとの動き
By Month2026年に入ってからの伸びを並べると、5〜8月は+0.1〜0.2%と小さめでした。9月は+0.7%と、4月に近い大きさまで伸びています。


何が伸びたか
By Industry分野ごとに見ると、電気・ガスが+3.5%と大きく伸び、全体を押し上げました。FRBによると、電力と天然ガスの両方が増えています。製造業は+0.3%、鉱業は+0.2%でした。

製造業の中では、金属、機械、電気機器がそれぞれ1%以上伸びました。一方で、自動車・部品は−3.0%と減っています。7〜9月の3か月で見ると、半導体などの電子部品の生産が年率28.4%伸びたことも書かれています。
設備稼働率
Capacity Utilization設備稼働率は76.9%で、8月の76.4%から上がりました。それでも、1972〜2025年の平均(79.4%)より2.5ポイント低い水準です。製造業だけだと75.9%でした。
なお、FRBは11月24日に、過去の数字をまとめて見直す「年次改定」をすると知らせています。基準の年も2017年から2022年に変わる予定です。
FXをする人の見どころ
For Traders鉱工業生産は、アメリカの景気の強さを見る数字の1つです。景気の数字は、FRBが金利をどうするかを考える材料になり、米ドルの値動きにもつながりやすいものです。
FRBの次の会合(FOMC)は10月27〜28日です。大きな経済指標の発表の前後は値動きが急になり、FX会社によってはスプレッド(売値と買値の差)が広がることがあります。発表の予定を前もって知っておくと、思わぬコストを避けやすくなります。
よくある質問
FAQいつ発表されましたか?
2026年10月16日、日本時間22時15分にFRBが発表しました。
9月はどのくらい増えましたか?
前の月より0.7%増えました。1年前と比べると2.2%増です。
次に数字が大きく見直されるのはいつですか?
FRBは11月24日に年次改定をする予定です。
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Related出典:FRB「Industrial Production and Capacity Utilization – G.17」(2026年10月16日)
