ひとことで言うと
In One Line仮想通貨の交換業者がシステムを任せている外の会社の安全を、業界で同じ物差しで確かめるための資料ができました。
作ったのは、JCBAのセキュリティ・システム部会が立ち上げた「委託先管理の高度化WG」です。対策をAからJの10領域に分け、なかでも暗号資産に特有の「D. 鍵管理・署名運用」を独立させました。いまはドラフト(試し版)で、意見を集めて直していきます。

まとめた範囲
AからJまで。
提供形態の区分
秘密鍵を
持つかなど。
JCBAの会員
2026年10月時点。
なぜ作ったの?
Why仮想通貨の業界では、ウォレットの管理や署名のシステムを、外の専門の会社に任せるのが当たり前になっています。リリースによると、近年はその委託先を狙ったサイバー攻撃や資産の流出が多いため、1社だけでなく、つながっている会社全体で守りを固めることが急がれています。

これまでは、交換業者(任せる側)とシステム会社(任される側)の間で、確かめる項目が会社ごとにばらばらでした。日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)の点検リストなども、任せる側に向けて書かれています。プラクティス集はそれを任される側から見た対策に置きかえ、金融庁・監査法人・会社どうしが同じ言葉で話せるようにするのがねらいです。
5つの提供形態
Five Typesプラクティス集は、任される会社のサービスを、秘密鍵を持つかどうかや、システムにどこまで影響するかで5つの形態に分けます。

形態を選ぶと、必要な対策の一覧が出る「セルフアセスメントシート」と、見せるべき証拠をまとめる「確認資料管理台帳」がExcelでついています。やりすぎや確認もれを防ぐしくみです。
用語カード
委託先
仕事の一部を任されている外の会社。
秘密鍵
仮想通貨を動かすための大事なカギ。もれると盗まれる。
署名
秘密鍵を使って、送金などの命令が本物だと示すこと。
プラクティス集
よいやり方の例をまとめた資料。
暗号資産
仮想通貨の法律上の呼び方。
仮想通貨を使う人の見どころ
For Usersお客さんが直接することはありません。ただ、取引所の安全は、その裏で動く委託先の安全にも左右されるというのが今回の背景です。仮想通貨の口座を選ぶときは、金融庁に登録のある暗号資産交換業者かどうかに加え、コールドウォレットでの管理など、各社が公開している安全対策も見ておくと安心です。
よくある質問
FAQだれが出しましたか?
日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)のセキュリティ・システム部会です。2026年10月20日に公表しました。
もう決まったルールですか?
ドラフト(試し版)です。意見を集めて、今後直していきます。
鍵管理はなぜ別にしたの?
秘密鍵の管理や署名は暗号資産に特有で、一般の情報セキュリティの項目では確かめきれないためです。
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Related出典:日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)のプレスリリース「暗号資産関連業務の委託先管理に関するWGを設立、プラクティス集を公表」(2026年10月20日)/JCBA「ニュース一覧」(2026年10月20日)
