ひとことで言うと
In One Line金融庁が、仮想通貨の新しい使い方のルールを点検する研究会を始めました。
テーマは、ステーブルコイン、株や債券などのトークン化、取引所を通さずに仮想通貨を交換するDEXやDeFi、ウォレットを提供する会社などです。ブロックチェーンを使った「オンチェーン金融」を広げるための下準備という位置づけです。

テーマ
ステーブルコイン
から決済まで。
メンバー
座長は
神田秀樹さん。
トークン化資産
2026年7月時点の
累計発行額。
研究会で話し合うこと
Topics事務局(金融庁)の資料は、話し合うテーマをAからEの5つに分けています。

資料によると、トークン化された資産の累計発行額は2026年7月時点で350億ドル超に増えています。2033年までに世界の市場が18.9兆ドルになるという試算も紹介されました。メンバーには、何を優先して法律の課題として考えるべきかなどについて、意見を求めています。

DEXについての考え方
DEXDEXは、取引所の会社を通さず、プログラム(スマートコントラクト)どうしで仮想通貨を交換するしくみです。資料は、2025年12月の金融庁のワーキング・グループ報告を再び載せています。

報告は、DEXにはプログラムの欠陥などで思わぬ損をするリスクや、マネー・ローンダリングに使われるリスクがあるとしています。そのうえで、日本に住む人向けにDEXへつなぐアプリを出す会社には、リスクに合ったルールを考えるとし、まずは実態をつかむ必要があるとしました。
用語カード
DEX
会社を通さず、プログラムで仮想通貨を交換するしくみ。分散型取引所。
DeFi
仲介する会社がいない形で提供される金融サービス。分散型金融。
ステーブルコイン
円やドルなどと値段が連動するように作られたデジタルのお金。
トークン化
株や債券などの権利を、ブロックチェーン上のデータにすること。
暗号資産
仮想通貨の法律上の呼び方。
だれが話し合うの?
Members座長は東京大学名誉教授の神田秀樹さんで、メンバーは大学の先生や弁護士、公認会計士など14人です。第1回では、野村ホールディングスとSecuritize Japanが説明しました。
オブザーバーには、日本暗号資産等取引業協会や全国銀行協会、日本証券業協会、日本取引所グループ、日本銀行、財務省などが入っています。研究会の議論は、金融庁の「AI時代を見据えたオンチェーン金融フォーラム」につながり、2027年初めに中間整理とロードマップがまとめられる予定です。
仮想通貨を使う人の見どころ
For Usersすぐに何かが変わるわけではありません。ただ、DEXや日本で登録のない業者での取引にはリスクがあると、金融庁は以前から知らせるべきだとしています。仮想通貨を売り買いするときは、金融庁に登録のある暗号資産交換業者を使うのが基本です。
よくある質問
FAQいつ開かれましたか?
第1回は2026年10月20日の15時から17時まで、金融庁で開かれました。
何を話し合いますか?
ステーブルコイン、トークン化、DEX・DeFi、振替制度、証券決済の短縮などの制度の在り方です。
いつまとまりますか?
オンチェーン金融フォーラムで、2027年初めに中間整理とロードマップをまとめる予定です。
あわせて読む
Related出典:金融庁「デジタル・分散型金融への対応のあり方等に関する研究会」(2026年10月20日)/同 第1回 議事次第・資料(2026年10月20日)/同 事務局説明資料(2026年10月20日)/同 メンバー等名簿(2026年10月20日)
