ひとことで言うと
In One Line日銀の植田総裁は、「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」考えを、あらためて示しました。
日銀は先月(9月)、政策金利を1.25%程度に引き上げることを決めています。挨拶では、引き上げたあとも金融環境は緩和的なままで、経済活動をしっかり支えていくと説明しました。次に金融政策を決める会合は、10月29〜30日にひらかれます。

いまの政策金利
9月に
引き上げを決定。
物価の目標
基調的な物価は
2%に近づく。
次の会合
金融政策を
決める会合。
挨拶のポイント
Key Points挨拶によると、日本の景気は中東情勢の影響で一部に弱い動きがあるものの、緩やかに回復しています。物価は、原油高や円安、AI関連の需要の広がりから、企業どうしの取引の値段が高い伸びを続け、消費者の物価にも広がり始めています。そのうえで、物価の基調的な上昇率は2%に近づいているとしました。
今後の進め方については、引き上げのタイミングやペースは、見通しが実現する確度やリスクを点検しながら検討するとしています。さらに、物価が2%の目標を超えて上振れるリスクにふれ、「基調的な物価上昇率を2%程度の水準で安定させていくという観点が、これまでよりも重要になってきている」と述べました。

用語カード
政策金利
日銀が金融政策で目標にする短い期間の金利。いまは1.25%程度。
基調的な物価上昇率
一時的な動きをならした、物価の流れとしての上がり方。
金融緩和
金利を低くして、お金を借りやすくすること。利上げはその度合いを弱める。
金融政策決定会合
日銀が金利などの方針を決める会合。年に8回ひらかれる。
前の日の小枝委員の発言
Board Member Koeda10月15日には、小枝審議委員が熊本で講演と記者会見をしました。16日に公表された会見の要旨では、景気を熱しも冷ましもしない「中立金利」について「1%より相応に上」とみていると話しています。いまの政策金利1.25%は、中立金利の幅の「下限ぐらい」にあるとしました。
利上げのペースについては、「特定のペースを念頭に置いているわけではございません」と述べ、その都度、経済・物価・金融環境を点検して判断するとしています。

| 日付(2026年) | できごと |
|---|---|
| 9月 | 政策金利を1.25%程度に引き上げ |
| 10月14日 | ブルームバーグが「10月の利上げは見送りの公算大」と報道 |
| 10月15日 | 小枝審議委員が講演と記者会見 |
| 10月16日 | 植田総裁の挨拶(内田副総裁が代読) |
| 10月29〜30日 | 金融政策決定会合 |
ドル円の動き
USD/JPYYahoo Financeのデータでは、16日17時時点のドル円は158.00円でした。直近45営業日では、9月2日の160.39円が高値、9月8日の152.88円が安値です。日本の金利の見通しは、円の値動きにかかわります。

FXをする人の見どころ
For Traders日銀の会合の結果は、ふだん最終日の昼ごろに出ます。発表の前後は円の値動きが急になり、FX会社のスプレッドが広がることがあります。10月30日の前後は、口座の経済指標カレンダーで予定を確かめておきたいところです。
よくある質問
FAQ植田総裁は何と言いましたか?
経済・物価・金融情勢に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく考えを示しました。
いまの政策金利はいくらですか?
1.25%程度です。日銀が9月に引き上げを決めました。
次の会合はいつですか?
10月29〜30日です。
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Related出典:日本銀行「全国信用組合大会における挨拶」(2026年10月16日)/日本銀行「小枝審議委員記者会見要旨」(2026年10月16日)/ドル円の値はYahoo Finance(10月16日17時時点)
